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DAOとファンマーケティングの深い繋がり。WEB3.0の時代はどうなっていく?

2022.11.17

「DAO」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

BOKURAが考えるファンマーケティングは、
最終的にDAOのようにファンがブランドのために自ら様々な行動を起こしてくれる自律分散型になっていくと考えます。
今回はDAOについて詳しくご紹介します。


DAOとは?

まず、DAOについてご説明します。
DAOとは、共通の目的や志を持ち、自律分散的に主体性を持って様々なことを遂行してくれるファンコミュニティです。

例えばサッカーでいうと、DAOはゴール裏で応援してくれる応援団の人たちを指します。
選手やチームを応援することに生きがいを感じているファンコミュニティで、そういう人たちは、共通の目標や認識、志を持ち、皆で団結して行動を起こしてくれます。

それを個人だとコアファンやファンと呼びますが、ファンが集まり自立して分散しながら、様々なことを成し遂げてくれるコミュニティをDAOと呼びます。


ファンクラブとの違いは?

DAOのような特徴を持つコミュニティでファンクラブというものが存在しますが、ファンクラブとDAOにはどのような違いがあるのでしょうか。

ファンクラブは、中央集権的にブランド側がファンを組織化して、ブランドの組織の中でファンクラブが動いています。

しかし、DAOは誰かが頂点にいるわけではなく、ファンが自主的に自立して分散しながら様々な組織を作り動いているファンコミュニティです。
例えば、あるアーティストのライブに行った帰りにファン同士で飲みに行き、ライブの感想を共有し合うような集まりもDAOといえるでしょう。

このように、ファンクラブはブランドがリーダーとなり単独で意思決定を行い、DAOは参加者全員が平等な立場に立ち、全員で意思決定を行うという特徴があります。


ファンマーケティングのゴールはDAO?

次に、DAOがファンマーケティングのゴールであることをご説明します。
ファンマーケティングの先にある未来がDAOであり、ブランド側が管理するわけではなく、ファンそれぞれが主体的に行動を起こすというのが最終形態です。

〈今までのマーケティング〉

ファンは何かしらのブランド体験をし、良い体験であった時に拡散したり推奨したりしてくれます。

ブランドが体験して推奨してくれるこの人たちをファンとして認定して、このファンをSNS上のフォロワーとして顧客管理していました。
そして、ピラミッドでいう頂点に当たる人たちに対して様々なお願いをし、ブランドのために動いてもらっていました。

〈これからのマーケティング〉

今の時代は体験をして推奨し、そして、ブランドのために動いてくれる人たちがいます。
ブランド側はこのような人たちが動きやすいように、環境を整えてあげることが必要です。

よって、ブランドが頂点からファンに指示を出すのではなく、方針を決めるのではなく、ファンそれぞれが方針を持ち、勝手に分散し動きやすくなるように手助けをしてあげるのがファンマーケティングの最終形だと考えます。

今までもSNS上でブランドとファンは密接な関係を持っていましたが、マーケティングの一部としては全く考えられていませんでした。
マーケティングとして考えてないブランドも多かったと思いますし、見つけてはいたけど何をすべきか分からなかったブランドもあるでしょう。
もしくは炎上を怖れ、ファンに予期せぬ動きをされては困るという考えを持ったブランドもあったのかもしれません。
ファンがブランドのために自由に動ける環境を与え、宣伝広告やカスタマーサポートのような役割を任せるのはとても勇気のいる行為だと思います。

しかし、今の時代はファンが主体的に活動し、ブランドの従業員とともにマーケティングを行うことが重要になっています。




DAOを作るには?

続いて、DAOを作る際にブランド側ができることをご説明します。

最初にやることは、従来のファンマーケティングと同様に、ブランドのファンを見つけ、そのファンをピラミッドの頂点や真ん中、下の層のどこかに当てはめます。
そして各層のファンはどのくらいいるのかを可視化しながら、ファンにブランドのために動くようお願いしていく必要があります。

〈ファンに感謝の気持ちを表す〉

ファンを注視していると、勝手に動き出してくれるファンがたくさんいるので、「いつもありがとうございます」と伝えるのがDAO化の一歩といえるでしょう。

感謝を伝える目的として、誰でも「ありがとう」と言われたら嬉しいというのが根底にあります。
人は、「ありがとう」と言われた行動は何かと思い返したとき、「ありがとう」と言ってもらえるのであれば、同じ行動を繰り返します。

例えば、ラーメン屋に行き、美味しいと思ったら友人に推奨し、その友人が美味しいと言ってくれたらとても嬉しくなり、それが成功体験につながります。
一度成功体験をしたら、同じ成功体験を積みたいがために何度も同じことをすることで、店長の心も嬉しい気持ちで満たされます。
そしてその店長が嬉しがっているのを見ると、よりそのラーメン屋に貢献したいと思うようになり、店長はもっと嬉しくなるでしょう。

ブランドを応援したいと思う人たちが増え、組織化されていくという未来はすごく幸せなことです。
だからこそ、ブランドがファンに感謝の気持ちを伝えることが大切です。

〈一人ひとりに合った方法で感謝する〉

しかし、その感謝の気持ちを伝える方法も工夫しなければなりません。
表立って「ありがとう」と言われて嬉しい人もいれば、直接「ありがとう」と言われるのが苦手な人もいます。

それぞれに合った感謝の仕方を探るのは、難しいところでもあり面白いところでもあります。
一人ひとりに合った方法で感謝の意を表し、ファンを増やしてファンコミュニティを作っていきましょう。

ファンがDAOとして動くきっかけは、ファンのレベルが上がるのと同じように様々なきっかけがあり、1万人いたら1万通りあると思います。
時間はかかるかもしれませんが、DAOを作るためには、地道に一人一人に対して神対応していくべきです。

また、ブランド側が独自に新しいことにチャレンジすることも必要ですし、ファンの意見を取り入れながらサービスを提供していくという両方の視点を持つことがDAO作りにつながります。

DAOを作るために、ファンへの感謝を忘れず一対一でコミュニケーションを取ることを心掛けましょう。


DAOの具体的な事例

最後にDAOの具体的な事例をご紹介します。

〈スーパーマーケットでお客様が起こした行動〉

あるお客様がスーパーマーケットに買い物に行ったとき欲しかった商品がなく、スーパーマーケットのSNSアカウントにその商品を取り入れてくれないかと連絡しました。
するとお客様のもとに、その商品について調べ、できる限り置けるように頑張りますという返信が来たそうです。

そのお客様は問い合わせをしてからの対応をとても嬉しく感じ、「この商品がスーパーマーケットに並んでいたら買いますか?」というアンケートを自分のフォロワーに取ってくれました。

そして、たくさんの票が集まっているからこの商品を絶対置いた方がいいと伝え、実際にスーパーマーケットはその商品を導入しました。

その結果、多くの方がその商品を買いに来てくれ、SNSへ投稿してくれたそうです。

そのお客様は、自分の要望を伝えるだけでなく、他人を巻き込んで行動してくれたことにより、スーパーマーケットはその商品の購入点数が増えました。

この事例から、DAOは売り上げにつながるという効果が見えてきました。
このような事例は見つけられていないだけでたくさんあると思います。

好事例を発見するために、普段からファン一人一人を見て、自律的に動いているかやいつの間にか集団になっているなど、ファンの動向をチェックしておきましょう。

そして、ファンが組織化してくるとファンレベルが段々変わってきます。
ファンレベルが同じ人だけを集めると、ファンレベルが近いので話が合い親しくなります。

ブランド側は、ファンレベルが同じ人同士のコミュニティや場所を作ってあげたり、イベントを開いたりして交流を促すことも大切です。
そうすることにより、ファン同士は共通した話ができ、ファン同士のつながりが自然と生まれます。

ブランド側は、ファンの動向をチェックするだけでなく、ファンの人同士が交流できるような場所を提供してあげましょう。


ファンが行動しやすい場所を提供する

今回はDAOについてご紹介しました。
DAOは、簡単にいうとファンコミュニティの概念と似ています。

ブランドはDAOというものをまだ見つけられていない可能性もあるので、ファンを見つけてファン心理を適切に捉え続けることが大切です。

従来のファンマーケティングは、体験をして推奨してくれる人をファンとして抱えながらマーケティングをしていくというものでした。

しかし、今のファンマーケティングでは、ブランドに関与してくれる人たちがいるので、その人たちが組織化しやすいように場所を提供してあげなければなりません。

DAOを作るのに工数や時間がかかるかもしれませんが、続けると必ず効果が出るので、ぜひチャレンジしていただきたいです。


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