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レポート!BOKURAの対談セミナー 第2弾

2022.06.24

2022年6月1日(水)、株式会社BOKURAでは、ののじ株式会社・髙部夢宙氏をゲストとしてお迎えしたファンマーケティングセミナーを開催しました。


今回は、セミナーのトークセッションで話された、BOKURAメンバー3名と髙部 夢宙氏が実感する、ファンマーケティングの重要性と効果についてご紹介します。

 

約4分の切り抜き動画もございますので、併せてご確認ください。

 

【第一部】BOKURAメンバーによるトークセッション

第一部では、BOKURAメンバーが体験した “DAO” についてのトークセッションを展開しました

• 宍戸 崇裕(社長)
• 岡田 優香(運用メンバー)
• 倉島 隼人(運用メンバー)

ファンマーケティングにおける “DAO” とは?

ファンマーケティングにおける “DAO” とは?

ユーザーは、使う・食べる・着るなど、何かしらの体験をしてブランドを認知します。
この体験を通してブランドに好印象を持ったユーザーは、 SNSなどを活用して、そのブランドを推奨します。
従来は、このようなユーザーとのコミュニケーションを充実させ、ファンになってもらうことに注力してきました。

しかし今後は、「ブランドからユーザー」ではなく、「ユーザーからブランド」に対するコミュニケーションが大切になると、BOKURAでは考えています。
要するに、ユーザーが指示命令をされずとも、能動的かつ、自律分散的に動くことを意味します。BOKURAでは、この行動を “DAO” と定義しています。

ここからは、運用メンバーが話してくれた “DAO” 体験談をご紹介します。

DAO体験談1: ファンアートによる熱狂的な応援

【BOKURA・倉島】
eスポーツ関連での体験で、「ファンアート」による応援が根付いていることが印象的です。

ファンアートとは、ファンが描くイラストや作品などのことで、eスポーツにおいても、好きなチームを応援するために、ファンアートを制作する方が多いんです。
イラストの他にも、切り絵とかラテアートとか、「チームのエンブレム型のクッキー作っちゃいました」のようなアートも見たことがありますね。多くの時間を使って、アートを作っている方も多い印象です。 eスポーツのファンの熱量の高さと、eスポーツとSNSの親和性の高さにより、ファンアートによる応援は成り立っているのかなと感じます。

DAO体験談2: 主体的なファンによる情報収集・作成・発信

【BOKURA・岡田】
私の体験は、衛星通信会社での “DAO” です。
例えば、テレビで見たい番組・好きな番組の配信について、ファン自らが発信することはよくあることですよね。

私が体験した “DAO” は、それ以上のことでした。
具体的には、ある番組のファンが自ら、カスタマーセンターに問い合わせをして、アカウント登録や番組の試聴法などを調査し、調査した内容を分かりやすい画像に変換して、フォロワーの皆様に発信をするという流れです。

これだけでも感銘を受けたのですが、作成いただいた画像投稿がとても分かりやすいものだったので、本人に許可をいただき、クライアント様のアカウントでも再発信(引用RT)をしたところ、さらに多くの方に、画像投稿が広まり、困っていた方から感謝され、より多くの方がファンになってくれて、という連鎖が起こりました。

 

 

どうすれば “DAO” を創出できる?

【BOKURA・倉島】
ファンアートであれば、オリジナルハッシュタグ(#〇〇)を作って、「#〇〇」がついた投稿を一気に集めてしまうことはできますよね。
SNS上に、ファンやファンアートが集まる場所を作るイメージです。

【BOKURA・岡田】
ファンアートで言うと、もしかすると肖像権などの問題で、後ろめたさを感じている人、参加できていない人もいるかもしれないので、企業側が、作成しても問題ないものを明確に提示すると、より多くの方が参加しやすくなるのかなとも感じます。
あとは、倉島さんの体験談に出てきたような熱量の高い方がいるのであれば、作成を依頼しても良いのではと思います。

【BOKURA・宍戸】
企業としても、ファンが時間をかけてアートを作ってくれたら嬉しいですしね。
とは言え、承認欲求のために作っている人もいれば、公式アカウントに見つかると、投稿を自重する人もいるはずなので、ユーザーの心情を考えることも重要ですね。

【BOKURA・岡田】
企業からの目線で言うと、 今まで情報発信のみしか行ってこなかった企業は能動的なファンとのコミュニケーションを継続するのが難しいと判断され、一歩踏み出す事を躊躇することも多いかもしれません。
例えば、「この日のこの時間だけコメントを返します」のように、投稿してくれた人への接触日時を限定したり、企業側のハードルを下げることも必要かなと思います。



【第二部】ののじ株式会社・髙部社長によるトークセッション

第二部では、ののじ株式会社 代表取締役社長・髙部 夢宙氏をゲストに迎えて、BOKURAメンバーとのトークセッションを展開しました。


ののじ株式会社は、”毎日の暮らしに、一つでも多くの笑顔を増やす” という想いのもと、「ののじ」ブランドの学校給食器具、キッチン用品、ボディケアグッズなどのオリジナル商品の企画・製造・販売を行う会社です。
同社では、「キャベピィMAX(キャベツピーラー)」や「爽快ソフト耳かき」などの便利グッズを多数製造・販売しており、セミナー参加者の中にもののじグッズの愛用者が見受けられました。

テーマ1: SNSを活用したコミュニケーションについて

【ののじ・髙部氏】
現状は、まだ認知を広げる段階だと考えていますが、Instagramのフォロワー数は1.4万人にまで増えて、UGC(※)も発生してきました。
UGCを拾って、ファンとのコミュニケーションを増やしたいとは思っていますが、ののじ製品は、特許や意匠を取得したものばかりなので、コミュニケーションを図るとなると、どうしても商品説明が多くなり、宣伝色が強くなってしまうことに難しさを感じています。

今は綺麗な料理の写真などを投稿し、いいねをいただく形になっているので、今後は、「人感」「家庭感」を提供できればなと思っています。

※UGC(User Generated Contents): ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツの総称 

なぜ「人感」を考えるようになったのですか?

【ののじ・髙部氏】
先ほど言った通り、どうしても投稿が商品説明のようになってしまうことが多いんです。
対してお客さんは、商品のベネフィットが知りたい。

ののじとしては、ベネフィットを体験してもらうことで人を笑顔にできると考えています。
主婦さんが、ののじ製品のベネフィットを体験して笑顔になると、結果として、お子さんの笑顔を生むことにつながる。
この流れを作りたいので、「人感」を重視しています。

【BOKURA・岡田】
以前、インスタライブで料理配信を行われていましたよね。
「人感」という点でも、ライブでの視聴者とのリアルタイムなコミュニケーションが印象的で有効だと感じますが、今後も配信を行う予定はありますか?

【ののじ・髙部氏】
やりたいんですけど、料理配信はすごく大変なんです。「誰がやる」という適任問題もありますし、キッチン周りが野菜だらけになってしまう…。(笑)
本当なら、ファンがやってくれるような形ができると良いですよね。

【BOKURA・宍戸】
お願いされることを待っているファンもいますし、「助けてみて」と依頼してみるのは良いかもしれませんね。

【セミナー参加者のコメント】
業界は異なるファン目線ですが、「ファンに言ってくれたら喜んで手伝うのに!!」と思うことあります!

【ののじ・髙部氏】
ののじ製品は、世にないものが多く、使い方が分からない人も多いので、使い方を説明してくれるファンが増えてくれると嬉しいですね。
料理配信をしてくれるファンもそうですし、今後は、ののじ製品の使い方を発信してくれるファンが増えるようなコミュニケーションを取りたいです。

テーマ2: ファンマーケティングに期待すること

【ののじ・髙部氏】
SNSを見ていると、仕事もあるだろうに1日に10投稿くらいするような、熱量の高い人がいますよね。
そういう人は、好き嫌いをはっきりとおっしゃってくれるので、巻き込んで発信してもらいたいなと思っています。
「自分は(ののじの)社員なんだ」「自分はアンバサダーなんだ」と思ってくれる人が出てきてくれると嬉しいです。

【BOKURA・倉島】
役割を任命してもらうと喜ぶファンもいますし、アンバサダーを任命してしまうことも良さそうですね。
とは言え、他のファンから「何であの人だけ」と思われる可能性もありますが…。

【ののじ・髙部氏】
確かに難しいですが、ヒエラルキーはあまり作らない方が良いかなと思っています。
人によって得意・好きは異なるので、人によっていろんな発信の仕方してもらえると。

【BOKURA・宍戸】
ふんわりしすぎた形だと中々集まらないと思うので、「お料理特命大使」「こどもの笑顔特命大使」のように、細かく役割を作ってしまって、募集型で大使を募る方法も良さそうですね。

テーマ3: ファンマーケティングに対する社内の評価

【ののじ・髙部氏】
まだ何も伝わってないと思います。
ただ、インスタライブを行った時に、「意外とコミュニケーションを返してくれるんだ」という気づきはあったようです。

全体的に、社員の年齢は高いので、何か可視化できることで面白さは感じてくれると思っています。
70歳代の営業マンが、SNSに出てきても面白いと思っていますし、今後は社内全体の巻き込み方が大事だなとも考えています。
熱量が高い人は、社内外問わずいるはずなので、どんどん巻き込んでいきたいです。

【BOKURA・倉島】
社内の協力体制がうまく作れずに、途中でファンマーケティングを断念する企業さんもいるので、協力体制をうまく作ることは大切ですね。

【BOKURA・岡田】
「事業にプラスになるから」ではなくて、「何か楽しそう」と思ってもらえれば、社員さんを巻きこめて、良い協力体制が作れると思います。

テーマ4: ファンマーケティングの課題と今後

【ののじ・髙部氏】
まず成功したと思うのは、キャベツピーラーのアンケートプレゼント企画。
これまではキャンペーン終了後に一気に製品投稿が増えることはほとんどなかったのですが、今回は製品に関する投稿がものすごく増えました。
その結果、投稿を見た方が「私も買おう」という流れが作られていると感じます。

皆さん、最初はののじ製品を信頼せずに買っていると思うのですが、「試しに買ってみたらすごく良かった」という感動を届けられたので、この流れが作れたのだと感じています。映えるとかではなく、感動を届けられたことですね。
あと、投稿が増えたことももちろんですが、売り上げも予想の倍近くにまで上りました。
嬉しいことに在庫がほとんどない状態です。

ただ、キャベツピーラーではうまくいきましたが、どのようにして成功事例を増やしていくかが今の課題ですかね。

今後やりたいこととしては、どんどん発信したい方には、パッケージやポスターに出てもらえると嬉しいなと思っています。
イメージとしては、STEP UP カトラリーのLP のような形です。
このLPは、作成時にモデルを募集し、その中から出演者を選ばせていただきました。多くの子供さんがエントリーしてくださったおかげで、良いLPができたなと感じています。
なので、このLPと同じような形で、ののじのモデルになってくれる方が増えると嬉しいなと思います。

テーマ5: ファン創りをした先の未来について

【ののじ・髙部氏】
まず、何のファンなのかについてですが、今は道具(ののじ製品)のファンが少しずつ増えてきた段階です。
この次のステップとしては、会社のファンが必要。
ののじとしてやりたいのは、横浜の方々にののじファンになってもらって、横浜でのイベントを開きたいと思っています。 と言うのも、企業規模が小さいこともあり、全国にテレビCMを出すことなどが難しいので、まずは横浜でファンを作って、横浜のファンがお土産用にののじ製品を薦めてくれるような形が出来ると嬉しいんです。


あとは、イベントなどの参加者が「ののじの担当者はこんな人なんだよ」みたいに、ののじに親しみを持ってくれるような形で、ブランドを広めてくれるのも良いなと思っています。




まとめ

BOKURAスタッフの体験談 を一例に、ファンマーケティングでは、企業側の予想を超える “DAO” を生み出すことができます。

また、今回の参加者がコメントしてくださったように、企業から声がかかれば喜んで企業を手伝ってくれるファンも数多くいます。

ご興味のある企業様は、ぜひファンマーケティングに取り組んでみてください。

第1回目のセミナーレポートはこちら

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