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ファンアンケートから見る新たな『とんかつまい泉』のブランドイメージ

井筒まい泉様
1965年創業「箸で切れるやわらかなとんかつ」にこだわる とんかつまい泉様。
その創業者である当時主婦だった小出千代子さんが、千代田区有楽町で10坪のカウンターだけのとんかつ屋として事業をスタートしました。
以来、素材・技術にこだわり続け、現在では全国各地の百貨店や商業施設、駅ナカ販売店を有し、その輪は海外にも広がりました。

今回は、まい泉様とBOKURAとの出会い、そしてファンマーケティング導入の経緯や効果についてお話を伺いました。

まい泉好きはたくさんいても「とんかつ屋」として知られていない

BOKURA:
どのような経緯でファンマーケティングを始めようと決意されたのでしょうか。

西山様:
当初まい泉は事業ごとの縦割りの組織体制が強く、お客様の定義が各部署によって微妙に違うような印象でした。
また、お客様の声を吸収できるのは各店舗の店長から上がってくる日報くらいで、もっとお客様の声を知りたいと感じていました。
SNS投稿を見ると、まい泉の投稿はポジティブなものがほとんどで驚きました。
しかしながら、まい泉をサンドイッチ屋や弁当屋だと思っていたり、レストランがあることを知らない方もいて、まい泉のイメージが正確に伝わっていない可能性があると感じ、もっとファンに向けて橋渡しする必要があると感じていました。

BOKURA:
それまではどのようなマーケティング活動をされていたのですか。

西山様:
まい泉は今まで広告を行ったことはありません。しかしその中でも多くの人に知っていただけたのは、60年近くにわたりお客様がブランドを作ってくださったおかげだと思っています。
ただ、季節限定の商品はお店に来て初めて知る方がほとんどだったので、2021年から商品情報を事前発信する目的でLINEを始めました。
そして一方通行の発信にならないよう、コメントを確認できるInstagramも開始したいと思いました。その想いを叶えてくれ、そしてファンを大切にできる会社としてBOKURAと出会いファンマーケティングを始めました。

ファンアンケートで明らかになった、ファンが抱く「まい泉=家族で食べる」というイメージ

BOKURA:
ファンマーケティングを始めるにあたって、まずはファンアンケートを提案させていただきました。アンケートの結果をご覧になり、どのようなことを感じましたか。

西山様:
「両親と訪れたレストランでのとんかつが忘れられない」といった、家族との思い出の中にまい泉が存在しているエピソードがとても多く、お客様にとって大切な存在として扱ってくださっていることが感じ取れました。
また社内では、まい泉と言ったら「とんかつ」や「ヒレかつサンド」といった商品のイメージを強く持たれていることはわかっていましたが、「家族で食べる」というお客様が召し上がられている情景の共有が出来たのは初めてでした。
これから100年企業を目指す中で、そういった点は繋いでいきたいと感じています。

池田様:
「職人が心を込めてパン粉をつけて揚げたとんかつを食べる」という経験が、まい泉を好きになってくれるポイントだと実感できました。こだわりを持って作っているからこそ、今後ももっと多くの人に経験していただきたいと思っています。

BOKURA:
改めてまい泉様の魅力を見つけることで、ファンマーケティングの必要性や効果的な施策について具体的に議論できたことは、我々にとっても大変喜ばしいことでした。

西山様:
このアンケートをきっかけに、ファンミーティングのような新たな施策を具体的にイメージすることができました。
「レストランに行ったことはないが、販売店でたくさん買ってくれる」という、ファンミーティングのターゲットを決めることができたので、実行に移すための貴重な施策になりました。

社員の意識が変わったファンマーケティング

BOKURA:
ファンミーティングはどのような反響でしたか。

池田様:
好きなものが同じだからか、初対面でもファン同士が盛り上がってくれて安心しました。
イベント翌日には「まい泉のこだわりを知った上で、またとんかつを楽しみたい」とお店に買いに来てくださったファンもいてびっくりしました。
また、その時接客した販売店スタッフが嬉しそうに話してくれて、ファンにはもちろん社員のモチベーションもアップしました。
最初は消極的だった社員も、ファンと同じテーブルで会話することで、まい泉への情熱を発揮し、ファンの情熱を感じることができました。それが後のファンマーケティング施策への協力につながり、これからは全社にこの体験を広め、特に若いメンバーに経験させたいと思っています。

BOKURA:
ファンミーティングをどのように活かしていきたと考えていますか。

西山様:
BOKURAさんとの案件が始まる前は、DAO(自律分散型組織)としてファンが自走するという感覚がつかめませんでしたが、アンケート結果やファンミーティング、SNSでの反応を見て、まい泉としての理想形が見えてきました。
自分が感動したら人に伝えたくなるものなので、ファンの発信の積み重ねでブランドがつくられていくものだと理解しつつあります。
ただ、まい泉のファンは奥ゆかしい方が多く、SNSは見て楽しむのみで積極的な投稿はまだまだ少ない印象です。しかし、そういった方々はオフラインで口コミを広げてくれています。
自分自身でも経験があるので口コミの方が信頼性が高いことは確証しているものの、成果に結びつく “見える拡散” はこれからの課題であり、SNSなどに投稿してもらえるような仕掛け作りが必要だと思っています。

BOKURA:
ファンミーティングに参加された人も口コミはしてくださっていると思いますが、SNSはクローズ過ぎますよね。ブランドとして可視化するために、“まい泉のコミュニティ” として、ファン同士が交流する場が必要かもしれないですね。

ファンだからこそ表現できるまい泉のとんかつ。「まい泉が好き」は顧客も企業も変わらない。

BOKURA:
今後の課題を教えてください。

西山様:
社内では消費者の年齢層がまだ40-60代が中心と思っている人が多く、そういった方からするとSNS施策は外れているのでは?と思われることもあります。
ただ、2021年に始めたLINEでは2023年現在、既に10万人にお友だち登録していただいています。
LINEで新商品発売の告知をすると1時間後には店舗に買いに来てくれるお客様もいて、そのお客様の熱量を感じた店舗メンバーはSNSの効果を実感してくれています。
今までは目的を持って買いに来てくれる人がなかなかいなかったので、店舗スタッフも手ごたえを感じてくれました。

池田様:
Instagramでは、アカウント開設前から35,000件ほどのUGC(ファンの皆様のまい泉に関するSNS投稿)が挙がっており、どれも素敵な投稿でした。家族との写真や素敵な風景と一緒に 写っている投稿が多くあり、こういった投稿を活用していきたい思いが大きいです。そのような方たちによりコアなファンになっていただくのが次の課題ですね。

BOKURA:
最後に、まい泉様にとってファンとはどのような存在ですか。

西山様:
ファンの存在は、私にとって家族のようでもあり、仲間のようでもあり、他人とは感じさせない何か特別な存在です。実際にファンミーティングでファンの皆様と対面する前は、どこか気恥ずかしい気持ちもありました。
しかし、実際に会ってみると、まるで初めて出会ったような感覚は全くなかったのです。それは、同じものを美味しいと共有しているからでしょうか。それだけでここまで距離がぐっと近く感じられるのは驚きでした。
我々は消費者と企業という関係ではありますが、「まい泉が好き」という思いは変わらないと信じています。

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